1.中小企業の特色
中小企業の経営に関しては、大企業に比べて、以下のような特色がある。

(1)社長の考え方・姿勢が企業文化そのものに直結する。
(2)経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)が大企業に比べ、不足しがちである。
(3)意思決定が早く、大企業より、俊敏に市場の変化に対応できる。

2.中小企業経営の方向性

中小企業の経営は、自らの強みを生かせる特定セグメントへの経営資源の選択と集中の方向に向かうべきである。

(1)弱みの克服より、強みをさらに伸ばす。
弱みの克服には時間とお金がかかる場合が多いので、財務体質強化程度にとどめ、他社にまねのできない強みを伸ばす方が、効率的である(製品差別化戦略)。
(2)ターゲットを絞り、ニッチな領域に経営資源を集中させる。
大企業と同じように広範な市場を狙っても、体力的に勝つのは難しい。大企業が狙わない市場領域を見出し、そこでNo.1(Only One)になれるようにする(市場細分化戦略)。
(3)P(計画)D(実行)C(チェック)A(アクション)のサイクルをすばやく回して、大企業にない俊敏性を生かす。
いきなり最適(best)な経営戦略はできない。トライ&エラーを繰り返して、現状よりもbetterな方向に持っていく。
(4)外部資源を使う。
大企業にくらべ不足している経営資源は、外部のサービスをうまく利用しながら、固定費を抑えつつ、補っていく。(政府・政府系金融機関の中小企業支援策。経営やITのコンサル活用。SaaSの導入など)
(5)過去の成功体験に捕らわれず、未来志向で、経営を進めていく。
市場環境は大きく変わってきている。過去の成功体験が必ずしも有効に機能するとは限らない。社長の思いが強く、なかなか既存の枠組みを変えられない企業も多いが、思い切って、未来志向で自らの経営革新を進めていくことが必要である。
(6)経営の見える化を行う。
中小企業は「KDD」と言われてきた。K(勘)D(度胸)D(どんぶり勘定)のことである。KDDを脱却し、明確な経営戦略を示し、営業や生産の現場の状況もある程度、客観的に評価できる指標を用いて、会社の現状を、客観的に見える状態にする。そこから、次の打ち手を考え、その効果を把握できるようにする。


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